日ハムのドラフト1位・中田翔の2軍落ちが決まった。
打てない・守れない・走れないが、首脳陣が決断した理由だそうだ。
ちょっと引きずりすぎだろう、と僕は思う。
一プロ野球ファンとして、僕は、清原を、松井を見てきた。
清原は一年目で31本のホームランを打った既に完成された打者だった。
それでいてタイトルを獲れなかった(現役ではあるが、あえてこう書いた)のは、落合の言うとおり、一番練習しなければならない時に遊んでしまったからに他ならない。
清原を一つの物差しとすれば、中田ははっきり言って「お子ちゃま」みたいなものだ。
3~5年、みっちりと下で鍛えてからでも遅くはあるまい。
救いなのは、当の本人がそう擦れていないということだ。
「18歳というのは、意外と傷つきやすいんです。」
ダルビッシュが言っていた。
自分の喫煙問題とあわせ、(周りに対し)中田を温かく見守ってやってくれということなのだろう。
立派なエースになったものだ。
ちょっとだけ美しい言葉だと思った。
どうやら松井の移籍が決まったようだ。
ヤンキースサイドから仕掛けた話だという。
本人には拒否権があるが、使われないと分かっていて残ることもあるまい。
尊敬するトーリ監督もいないのだ。
生身の人間である以上、合う合わないは付き物である。
これはある意味、その人の生き死ににつながる重要なものだと思う。
34歳の松井には、もう一花咲かすには逆にいい機会ではなかろうか。
それにしても。
今年ヤンキースタジアムに行っておくべきだった。
同じ球団からメジャーに渡り、ワールドシリーズで戦う、そんなことなかなかないですよね。
松坂がそう語っていた。
もちろん対戦チームの兄貴分・松井を指してのことだ。
松坂の顔は喜びにあふれ、一方の松井は自信に満ち満ちていた。
めぐりあわせ。
まさにこの二人は幸運に恵まれた。
もう一人の松井は今頃何を想っているのだろう。
この辛抱の時が、来年何とか報われないものかと思う。
そう、ヤンキースタジアム最後の年に。
1つくらいは勝てなかったものか。
原さんよ。
第4戦が開催されれば、ドームで観戦するはずだったのだが。
落合は老獪になった。
監督として、<味>が出てきた。
原はきっと人格者なのだろう。
人相を見れば分かる。
ただし、勝負事はそれだけでは勝てないということだ。
森、高代、宇野。
落合の周りには曲者がいる。
第1戦の先発・小笠原を見て、伊原ヘッドは口をあんぐりとさせたという。
その様ではな。
すべてにおいて熟成が足りなかったということだ。
広島の前田が2000本安打を達成した。
先週広島で前田を見てきた。
1990本目の安打・ホームランを目の当たりにした。
コツンと当てるのではなく、力強く振りぬいていたスイングが印象的だった。
両アキレス腱に爆弾を抱える前田を、市民球場は見守ってきたのかもしれない。
球場の隣に佇む原爆ドームの上空600mで原子爆弾が炸裂してから62年。
そうした場所で、一人の野球少年がプロ野球に進み、コツコツと積み上げてきた安打。
その1本1本が、しみじみとした光を放つ。
前田が広島に入団したのは、偶然ではないような気がする。
広島に前田あり。
改めてそう思う。
目が覚めて、テレビをつけた。
3:00を回っていたと思う。
幸運にも、松坂の初登板が映し出された。
だいぶ太いな、それが第一印象である。
日本と違い、メジャーは球数がきっちり管理されているので、生で見たのは10球程度。
本気じゃないな、それが第二印象。
まだまだこれからだろう。
チェンジアップが特に有効に見えた。
松坂は、年齢の割りに球種も豊富だし、こうした抜く球は有効だろう。
いずれにしろ、松坂と松井は、今年<ここ一番>で対戦する気がする。
松井の真価が、そこで問われるように思えてならない。
痛打しかない、そう思う。
中村紀洋の中日入団が決定した。
育成選手扱いで年俸は400万円、同年代のサラリーマンにも満たない金額だ。
思えば、中村がオリックスを退団したのは年俸8,000万円(前年2億円から12,500万円の減)を不服としたからだ。
その中村が、「野球ができるなら」と言って不服とした額の20分の1の額で喜んでいるのは奇異に映る。
しかし、よくよく考えてみると、退団時にも代理人の弁護士は「本人の意思でこれ以上オリックスでプレーするのは難しい、ということを伝えた」と言っていたのに中村本人は「辞めるとは言ってない」と食い違いがあった。どうも、代理人が高い金を引き出そうとして失敗した感じが強い。中村本人はそれ程銭金に拘っている訳ではなかったのかもしれない。
松坂の代理人のボラス氏をはじめ、米国の代理人は野球そのものに造詣も深く、金額の適否はともかくとして、筋的には理に適った交渉をしているように思うが、日本では代理人はスポーツを専門にしている訳ではない弁護士が行っており、傍目ではメリットよりデメリットばかりが目立ってしまう。
中村も自分で交渉していれば、8,000万円を失うこともなかったのではなかろうか。
案の定、代理人は、金の引っ張れなくなった中村と関係を解消している。
あんまり欲をかくと、失敗するよ、といういい見本であったが、中村よ、もう一花咲かせて皆を見返してやれ!
ーーー
26日の住之江協定で坂谷真史選手が事故死した。
前日久々に江戸川に行って転覆や振込みを目の当たりにして、やはり危険な競技である(が故に面白いのであるが)と再認識した矢先の事故である。
無論、自然の川の江戸川に比べればプールの住之江はいくらかは、安定しているだろうが、水質やコース形状から乗りにくいコースであるというのは有名である。
にしても死亡事故とはやはりショッキングである。
坂谷選手の冥福をお祈りするとともに、突っ込んだ中澤選手のトラウマにならないことも併せて願うものである。
小久保、脹脛痛で戦線離脱。
ベースランニング中に、ピリッと来たらしい。
張り切りすぎたな、そう思い、ページを繰ると、今度は二岡負傷の記事が目に留まった。
そうか、二岡ももう30歳か。
ジャイアンツの若大将格と思っていたら、もうそれなりの年齢に差し掛かってきたのだ。
二岡のピリッ。
寂しい話だ。
人的補償。
工藤公康が門倉の<人的補償>で横浜入りとなるようだ。
それはいい。
工藤は、百戦錬磨のベテラン。
一時代を築いた男だ。
腹のくくり方を知っている。
裏を返せば、フィールド外の醜い豚どもの思惑で右往左往する年齢でもあるまい。
人の情念をないがしろにする。
その結果は必ずや己に帰ってくると思う。
球団の礎を築くということ。
そのbaseは、人の情念以外にないのではないか。
人的補償、という言葉。
いつからこんな品のない国になったのだろうか。
「美しい国」が聞いて呆れる。
昼休み、飯を食べながら報知新聞を読んだ。
一面は、桑田の独占手記であった。
ジャイアンツの18番にピリオド。
あれから、21年が過ぎ去ったのだ・・。
(18番をつける)後輩には、「野球には真っ直ぐであって欲しい。それだけをお願いしたい。」とあった。
改めてそのユニホーム姿を見つめた。
26歳。
意気揚々と羽ばたいていく松坂大輔。
松坂は、桑田真澄の<心の野球>をどう感じているのだろうか。
僕らの時代が、確かに終わったのだ。
落合丸撃沈。
勢いの差。
そうとも言えまい。
中日にだって、年間を通して戦い抜いた勢いがあったはずだ。
高名といわれる占い師なら、××が大殺界だった、といえば済むかもしれない。
それもあながち間違ってはいないのかもしれない。
それでも、僕らは、不確定なものに金を張り、不確定だからこそ肩入れするのではないか。
大殺界が大きなマイナスであるならば、望むところだ、その姿勢が見ている者の心を揺さぶるのである。
安部総理の大命題が、教育基本法改正だそうだ。
有名進学校で、必修科目をないがしろにした日和見主義が白日の下にさらされた。
その当該高校の女生徒曰く。
「気合でやるしかないでしょ。」
頼もしいではないか。
日ハムの強さに通ずるものがあると思う。
「今」、を生きているのではないか。
それゆえに、北海道の勝負はこれからだと思う。
松坂。
岩村。
井川。
皆、来期はメジャーの地に立っているのだろう。
そうした中、「桑田トライアウトも辞さず」の記事が載っていた。
巨人との決別。
今のところ、桑田獲得に積極的な球団はないという。
時代は変わったのだ。
そう言ってしまえば話は簡単だが、記事を読んで感慨深いものがあった。
一体どちらが幸せなのか。
こっちに決まってるだろ。
僕には、即断する自信がない。
根市引退の報を読んだ。
限界を感じてのことらしい。
実働6年間で、1軍の登板はついに果たせなかった。
ハンカチ王子で湧いた甲子園。
根市も甲子園の投球が認められた上でのドラフト指名だった。
プロの世界は厳しい。
第2の人生では、先発完投を果たして欲しいと思う。
両エースの投げ合いは見応えがあった。
パ・リーグプレーオフ第1ステージである。
後で知ったことだが、斎藤は7回に連打された後、一旦マウンドを降りたのでマメでも潰したのかと思ったが、鼻血を出していたのだそうだ。気合が高まり過ぎていたがためのアクシデントだろうか。それでも後続を断ち、最小失点に抑えたのだから、斎藤を責めることはできない。むしろ、西武打線を7回の3連打を除けば内野安打1本に抑えた斎藤の方が全体的な安定感という点では優っていたと思う。
一方の松坂はシーズン通して3つしか与えていない死球をこの試合だけで4つも与えたのだから、必ずしも調子はよくなかったのかもしれない。節目での運において松坂が僅かばかり優っていたのだろう。
今年の投手個人タイトル争いで常に斎藤を追い続け、結局届かなかった松坂だが、この日の勝ちで少しは借りを返せたのではないだろうか。
二日酔いである。
そのため、今日観に行く予定であった演劇をやめた。
それに、今日は松坂の試合がある。
西武がこの先勝ちきれなければ、ある意味、今日が最後となるかもしれない。
物心ついてから今日まで見てきた投手の中で、松坂はナンバー1と言っていい投手である。
その投球をじっくり焼き付けようと思う。
最近「朽ちていった命」という本を読んだ。
東海村で起きた臨界事故を扱った本だ。
多くの人が、自分は何者かになれると思い、夢半ばで一生を終えるのだと思う。
身の程を知ってしまった僕には、命という言葉は少々重荷ではあるが、何とかこの先も生きなくてはと改めて思った。
何者かになれなかった僕は、松井を見て、頑張れ!と思う。
松坂はまだまだそうした対象ではないが、メジャーで暴れてこいよ、とは思う。
時間は限られているのだ。
松坂も、僕も。
松井の復帰。
予想外に早く、そしていきなりの4打数4安打。
「やってくれるぜ」
ジーターのあの表情がすべてを物語っている。
しかし本当の勝負は、これからだろう。
そうした中で、イチローの<6年連続200本安打>というニュースが飛び込んできた。
これはすなわち、6年体をケアし、怪我のない生活を続けたことを意味する。
これが凄い。
松井の怪我を思うと、やはりコンスタントに試合に出て、結果を残し続けるということがいかに大変で、尊いことか分かる。
「僕も結構ぎりぎりのところでやってるんですよ」
そう言って、イチローは笑った。
それは会心ではなく、安堵の笑みだったように見えた。
求道者という言葉が浮かんだ。
イチローの道は、果てしない。
いつまでたっても交代を告げない監督に業を煮やし、自らマウンドに向かう。
怪訝な表情の球審に向かい一言。
「わし、投げるから」
400勝投手、金田正一のエピソードだ。
時代が違うと言えばそれまでだが、それにしても豪傑である。破天荒である。
41年ぶりの皇室の慶事。
陰では「天皇」と呼ばれた金田の生涯をしばらく追ってみようと思っている。
怪我には理由がある。
おそらく歯車が狂っていたのだろう。
まずは、出過ぎているCMを減らし、野球だけで生計を立てる方向へ持っていくべきだ。
麻布に土地を買った?
品のないことを言うな。
伊集院静氏が、連載しているエッセイの中で松井について語っていた。
至極最もであり、唸ってしまった。
昵懇の間柄ゆえの愛の鞭といったところだろう。
先日BSで、リハビリ中の松井へエールを募集していた。
驚いたのは、男性野球ファンだけでなく、女性、しかも60代以上の女性からのメールが多かったことだ。
飛行機は嫌いだが、いつの日か渡米し、55番のユニホームを着てあなたを応援します、というものもあった。
何の目的で麻布に土地を買ったのかはわからないが、その際、松井が中田(元サッカー選手)を例に出したことも氏は戒めていた。
怪我の功名で、歯車のズレが戻ればよいが。
寂しそうにフィールドを見つめる松井の姿があった。
宿敵B.レッドソックスとの首位攻防戦。
松井は今回チームに同行している。
深夜の放映を見ていたら、時折松井の姿が画面に映った。
22日にドクターの診察を受けるという。
その診断結果によっては、今期の復帰は絶望となる。
チームも<万全でない復帰>は認めない方針のようだ。
松井の代役で出場しているカブレラという選手。
なかなかに良い選手だ。
捕殺率がリーグトップだという。
今日のゲームでも、見事な送球をポサダに返していた。
守備では松井より上ではないか。
逸る心。
内なる戦い。
ひょっとすると松井には、これが一番堪えているのかもしれない。
原巨人の大失速。
貯金が10を越していた日々。
夢幻のごとくなりだ。
気がつくと、ベイの足音も聞こえてきた。
ディロンの草野球にも劣るプレーを見せられれば、誰だった愛想を尽かすだろう。
そもそも最初がうまく行き過ぎていたのだ。
今が本当の姿なのだろう。
長嶋や王の苦しみに比べれば、今の原の苦悩など・・。
最初から覚悟の上だろう?
『草野球必勝法』が面白い。
古本ネットから購入したのだが、今から30年前の本だが、当時のプロ野球の危惧として筆者が感じていたことが、現代の今でもそっくり当てはまることに驚く。
その危惧とは、総じて<真剣なプレーがなくなり、球界紳士ばかりの集団>という点に集約されるようだ。
ワールドカップサッカー・ドイツが開幕した。
1ヶ月をかけて、世界一を決定する戦いが行われる。
そうしたタイミングで、僕はいつもより少しばかり真剣にプロ野球を考えてみようと思う。
まずは水曜日。
古巣に立ち向かう一人の選手を見る予定だ。
戦う姿勢。
それをこの目で確かめたいと思う。
B.ボンズがベーブルースに並んだ。
714本。
とてつもない記録だ。
子供の頃、父の投げるボールを左手だけで取る練習をひたすら行ったそうだ。
様々なコースに飛んでくるボールを追う左手。
現ヤクルトの石井一も「左手の使い方がうまい。まさに別格」と、ボンズを絶賛していた。
ステロイド?
ボンズのあのスイング。
軸のぶれない、美しい回転。
それのみが答えだろう。
松井骨折。
その報を、いつも行くカウンターバーで読んだ。
「単純ではない。」
広岡広報のコメントが載っていた。
何があったのだろうか。
僕なりに色々考えてみた。(もちろん酔いどれながら)
試練なのだろう。
僕なりの考えで、言いたいことは幾つかあるのだが、贔屓なので何も言わないこととする。
日刊ゲンダイには、「今期絶望」の活字が躍った。
おそらくそれに近いのだろう。
試練なのだ。
僕は静かに見つめることにする。
そして、待つ。
横浜の石井が2000本安打を達成した。
女こましばかりではないところが憎いところだ。
この石井、入団当初は投手であったのだな。
初めて知った。
しかも、プロで勝ち星をあげた選手で2000本安打を達成したのは、あの川上以来史上2人目の快挙だという。
日ハムのベテラン・田中幸も、今年中に2000本安打を達成するだろう。
やり続ける。
プロの世界では、これが一番難しいことだ。
男の勲章だと思う。
襟付きアンダーシャツ。
禁止だそうだ。
新庄が悪いというより、ああしたことを容認してしまう方がだらしないと見るべきだろう。
メジャーでああした格好でフィールドに立っている選手がいるだろうか。
「明るい野球は良い。でも軽い野球は駄目だよ。」
桑田が新庄の「今期限りで引退します」宣言に苦言を呈していたことを思い出す。
襟を正すという言葉がある。
<はき違えている>ファッショナブル・新庄に、この言葉を送りたい。
原・巨人が好調だ。
昨年までと違い、若手を積極的に起用し、ヒーローも日替わりで出現。
チームが好調なときには、こうしたプラスの循環が起こるものだ。
やはり優勝請負人・尾花の手腕が発揮されているのか。(それもあるだろう)
意外に熱い男・西岡が選手に檄を飛ばしているのか。(そうだろうが、誰も聞いていまい)
いつの間にか復帰していた一塁コーチ・岸川がランナーに下らない駄洒落を言ってリラックスさせているのだろうか。(そう見えてしまうのだ)
要するに、昨年よりは見ていて面白い。
これに尽きるのではないか。
そして、目立ちはしないが、ひっそりと巨人の背を伺う中日の姿。
「始まったばかりでしょ。」(落合にしてみれば、こんな感じだろう)
原監督の大局観がこれから試されるのだと思う。
ようやく溜飲を下げた思いだ。
あえて過去形にさせていただいた。
今回は順番的に<勝ち>の目とは思っていたが、情念がようやく繋がった。
特に5点目をたたき出したイチローのレフト前ヒット。
簡単そうに打ってはいるが、あの一打に天才の誉れを見た気がした。
素晴らしいバッティングだ。
一塁上に佇むイチローの眼差し。
かねがね日本語の語彙の豊富さを、今更ながら僕は<美しい>と思っているのだが、あの眼差しだけは、なんとも表現の仕様がない。
この男が、これほどまでに泥臭いというか、生々しい人間とは思わなかった。
実に恐ろしい男だ。
さあこれでキューバ戦、世界一を賭けた決勝だ。
対韓国戦は、雨による中断でまだ終わっていない。
だがあえて、明日を記させていただいた。
大事なところで・・。
1点を争うゲームの場合、ミスをした方が負けるのは高校野球でも同じこと。
まさに痛恨であった。
9回裏、最後の攻撃。
1アウトランナー1塁で、代打新井(広島)に、続くは多村(横浜)。
一発が出れば逆転サヨナラであったが、2人揃って三振に討ち取られた。
これが今日のゲームを象徴していたと思う。
最後まで、流れを引き寄せられなかった。
残念ながら、惜敗ではなく完敗だ。
準決勝進出は、アメリカ-メキシコ戦の結果次第。
最後の最後で、女神が微笑んではくれないものか。
「監督が納得しなかったら、僕は守備につくつもりはなかった。」
イチローがここまで言った。
何より、一番見やすい位置に居たセカンド塁審がセーフと見たのだ。
実際はセーフだったと思う。
イチローの先頭打者ホームラン。
川崎の三遊間を抜くヒット。
上原の粘り強いピッチング。
勝つには<こうした展開>しかないという、王ジャパン乾坤一擲のゲームだった。
原爆を投下したエノラゲイ搭乗員と被爆者の会談という番組を見たことがある。
「謝って欲しい」と懇願する被爆者の言葉に、搭乗員だった男は「ノー!」と言い続けた。
そしてこう付け加えた。
「リメンバー パールハーバー」
戦争は、終わってなどいないのだ。
K.パケットが死んだそうだ。
脳卒中。
45歳の若さであった。
現役を去るときも、確か厄介な病が理由ではなかったか。
現役バリバリの姿を、僕は現地で見た。
今から15年ほど前だから、まさに一番脂の乗った時期であったろう。
まさに、絶大な人気を誇っていた。
人間の一生を、時間の大切さを、帰りの電車の中でふと思った。
カービーの冥福を祈る。
藤田元司元巨人軍監督が亡くなったそうだ。
時の移ろいを感じないではいられない。
何よりも、自分が歳をとったのだということを思い知らされ、愕然としてしまう。
表向きはソフトであったが、ああいう人ほど本質はハードであったのではないか。
先日酒を飲んでいて、職場の先輩と殴り合い寸前になった。
原因は正直よく覚えてはいないが、ここは引けない、そう思ったことは覚えている。
いい歳をして。
そうも言えるだろう。
だからこそやるのだ。
そうも言える。
素面の時は天秤にかけるが、良きにつけ悪しきにつけ、飲んだら迷わない。
ギャンブルもこうありたい。
合掌・背番号73。(僕の世代はね)
清原のオリックス入りがようやく決まった。
「気持ちの整理が必要だった。」
その答えを、来期はグラウンドの上で見せて欲しい。
金はもう十分すぎるくらいもらった筈だ。
上を見たらきりがなくなる。
スタンドの向こうへ消えていく弾道で、少年達に上を向かせて欲しい。
現役を続けること、それがすべてなのだから。
マリナーズ・城島健司が誕生した。
捕手という特異なポジションでの挑戦だけに、その活躍が期待されるし、一野球ファンとして非常に興味がある。
ひとつ言えることは。
メジャーは待ったなし、ということだ。
タイミングを絶対に逸してはならない。
鳴り物入りで渡米した松井稼やフルスイングならず・中村ノリを見れば、それがどういう意味か分かるだろう。
僕が思うに、そのポイントとなるのが、選手としての力量ではなく、むしろ人間としての心根なのではないかと思う。
傲慢は油断を招く。
それが緩慢なプレーに繋がる。
目の肥えたメジャーファンは、それを決して許してはくれない。
厳しくもあろうが、己を賭すにおいてこれほどゾクゾクする場所もないだろう。
<慎み深く>対処することだ。
それが肝心だと思う。
「清原さんとぜひ対戦したい。」
辻内のこの言葉を聞いて、当の清原はどう感じているだろうか。
泥水を飲む覚悟で挑んだ今期。
終の棲家と移籍したジャイアンツに、あっさり振られてしまった。
打って、守って、走る。
それが野球選手の基本だと思う。
現役にこだわりを見せる清原。
もう一花とまでは言わないが、最後の意地を見せて欲しいと思う。
同い年のカズは、海を越えた。
あきらめてなるものか。
カズを見ていると、そんな想いを感じる。
それが<執念>というようなありきたりの言葉であれ、僕はその姿勢は立派だと思う。
楽天でも、オリックスでも、どちらでもいい。
清原の「打って、守って、走る」姿を、来期は見たい。
楽天の監督に正式に野村克也氏が決定したようである。100弱の負けを重ねたことが田尾監督解任の理由だそうだが、そもそも、開幕前から100敗すると言われていた楽天である。下馬評どおりじゃないのか。
少し前の週刊文春の記事で広岡達朗氏が楽天の三木谷オーナーにアドバイスを求められていた話が載っていた。広岡氏が、球団を創設して5年で基礎を作って10年で優勝争いできたら軌跡ですよ、よいうのに対し、三木谷氏は、そんなに待てないんだよねーと答え、広岡氏は短気な男だと思ったそうである。
恐らくよほどの戦力補強ができなければ、来年も楽天は今年といくらも変わらないだろう。多少の補強が出来たとしても最下位は間違いない。
だとすれば、来年のオフには野村監督解任(あるいは辞任)が待っている。
TBS株に手を出し、横浜ベイスターズを売却しろという三木谷氏。プロ野球をあんまりなめるなよ。
#P.S
Sさん。今月から、なるべく毎日書きたいと思います。
千葉ロッテが2005パ・リーグを制した。
要の城島を欠いた中で、ソフトバンクも良く戦ったというところだろう。
6回途中からテレビ観戦したが、つい引き込まれてしまった。
これがパ・リーグの試合か。
時代は変わったのだ。
王監督の何ともいえない横顔が印象的であった。
一番悔しい思いをしているのは、この人だと思う。
2勝2敗のタイに持ち込んだ。
それにしてもあの展開でよく逆転したものだ。
シエラのライト前ヒットで同点ホームを踏んだR.カノー。
本人はタイミングをきっちり計っているのだろうが、ヒヤヒヤものであった。
松井の「おい、滑りこめよ、全く!」というような表情が映っていたが、その気持ちもわかろうというものだ。
しかし、ああした飄々とした選手というのもなかなか味わいがある。
ラッキーボーイ的存在になるのではないか。
それにしても。
時折映されるスタンドの表情。
ご婦人や幼い少女も手を合わせ祈っていた。
戦い、なのだ。
だからこそ引き込まれる。
ずるいなあ。
ある日の練習風景。
外野の芝生の上で、男はキャッチボールをしていた。
陽光が降り注ぎ、何とも気持ちが良い。
こうしたゆったりした気持ちで打席に立ちたいものだが。
結果がなかなか出なかった。
プロの世界は半端ではない。
そんな思いを乗せて、二人の男の間をボールが行き交う。
そのボールに、ピッチングコーチが目をつけた。
「おい、今のボール、何だ?」
「はあ?」
「もう一回投げてみてくれよ」
男はいたずらを見つけれらたようで気まずい思いをしたが、言われるままに投じた。
ハエがとまるようなボール。
よく見ると、ボールはほとんど回転していない。
これは使えるぞ。
こうして打者ウェイクフィールドは投手となった。
人間の一生というものは、どこでどう転ぶか分からないものだ。
そのウェイクフィールドに完璧に押さえ込まれていた今シーズンの松井。
土壇場でダメ押しのホームランをかっ飛ばした。
ハエもびっくりの弾道であった。
レッドソックスとヤンキースの3連戦。
まさに雌雄を決する3試合となる。
天才的なゲームメークではないか。
松井は3安打の活躍であったが、3-5でヤンキースが落とした。
これで全くの横一線である。
さすがにレッドソックスは強い。
総合力ではヤンキースより上ではないか。
2戦、3戦はデーゲームとなる。
ウェイクフィールドとジョンソンの投げ合いだ。
子供の感想文のようなことを書いてしまったが、つまりは見ていてそれほど面白いということだ。
とにかく、松井に頑張ってもらいたい。
三遊間に飛んだゴロ。
バウンドの少ない難しい当たり。
ショートストップの腕の見せ所だ。
D.ジーターはなんなく補球すると、ジャンピングスローでセカンドへ送球。
一塁ランナーのデイモンを刺した。
惚れ惚れするプレーである。
捕ってからの無駄のない動き。
刺してやるぞ、というチーターのような目。
刺されたデイモンがベンチに向かう途中、さすがだな、というようにジーターに目配せした。
一流の交差。
<美神>は、こうした瞬間に舞い降りるのだろう。
桑田がまたしても炎上した。
これで7敗目。
ストレートも、変化球も打たれた。
一向に目の出ない日々に、本人も苦渋の日々だろう。
KKコンビと騒がれた日から、20年の夏が過ぎようとしている。
その20年目の夏。
高校野球がちょっとした問題を引き起こした。
暴力、喫煙、そして隠蔽。
先日昼飯を食い、喫茶店でお茶を飲みながらとりとめも無くそんな話をしていたのだが、結局は、我々の時代なら何の問題もないでしょ、ということだった。
我々の時代=KKコンビ、なのだ。
その成績をとやかく言うよりも。
静かに最後の瞬間(とき)を見つめよう、僕は今、そんな風に思っているのだ。