昨日今日とインフルエンザを患い自室でぼーっと過ごした。
本来家に居ない時間に居たおかげで普段であれば見ていないはずのテレビ番組を見ることができた。
中でもフィギュアスケート世界選手権男子フリーのステファン・ランビエールの演技は圧巻だった。
昨年、一昨年の世界王者であるランビエールだが、ショートプログラムではトリプルアクセルの失敗などが影響し、6位と出遅れていた。
しかし、この日のフリーでは2度の4回転(しかも1つは後半なので価値が高い)に果敢に挑み、後半は手をつくなど相当バランスを崩すも持ちこたえ、フリーに限れば160.65点で優勝したジュベール(157.21点)を抑えて2位となった。
フリーで1位となったのは163.44点の高橋大輔だが、構成点ではランビエールは76.92点の高橋を上回る78.16点を得ていた。
Wikipediaでの解説を見るまでもなくフィギュアスケートの採点は素人にはわかりにくく、特に技術点に関しては、専門の技術審判ですらビデオのスロー再生により、要素の判定をしているほどである。
しかし、素人目には少なくともフリーではランビエールがこの日一番の輝きを放っているように感じられた。新採点方式になってから、下位からの逆転が可能になったとはいうものの、SPでジュベールがあれほどリードしてしまうと、逆転の可能性があったのは、この日失敗してしまったバトルしかいなかった訳だが、バトルが4回転を跳ばない選手なので安全策で4回転2回を1回に変更したジュベールの演技も理解できるが、後半での4回転というリスクを取り、かつ抜群の表現力を見せてくれたランビエールの演技はディフェンディングチャンピオンとして受けて立つ態度からきているのではないだろうか。
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21日の競艇の総理杯優勝戦では予選から主役といってよい活躍だった植木通彦がわずか0.01秒のフライングに散った。追い風5mの影響もあっただろうし、インの弱いとされる平和島で外が皆0台を踏み込んできていれば落とすわけにはいかなかったのだろう。「艇王」として受けて立った結果のフライングとすればあまりに非情であるが、現行のSG出走1年間除外のルールになってからはもちろん、それ以前にも野中や今村などフライングに泣かされた名選手は数多い。植木ほどの選手に杞憂だとは思うが、再び大舞台に戻ってきた時にスタートびびる選手にはならないでほしい。
これが超一流の戦いなのか。
名人対棋聖。
ここ数年、僕は日曜の朝には将棋のNHK杯を見ているのだが、画面から目が離せない戦いを初めて目の当たりにした。
駒の動かし方?
正直よく分からない。
だから僕が見ているのは、いわゆる<読み>ではない。
棋士そのものを見ているのだ。
決勝戦だからか、盤面の片隅に、佐藤、森内のそれぞれの表情が映し出される。
解説の島八段曰く、「これはちょっと差がつきましたね」というように、序盤は森内名人の優勢であった。
僕は佐藤棋聖の表情を見つめた。
これは諦めている顔ではないぞ。
冷静な名人とは違い、ふーと息を吐いたり、頬を一杯に膨らませ、何とか打開策はないものかと熟考する。
耐えるんだ、耐え忍ぶんだとばかりに、駒音高らかに一手、また一手と打ち付ける。
「ものすごい迫力ですね」と島八段。
「目が離せません」と中倉女流。
130手を超えたとき、佐藤は一瞬安堵の表情を見せた。
「勝った」という顔である。
直ぐに、「負けました」と森内名人。
その認め方も、実に爽やかであった。
日曜の朝から凄いものを見た。
それは、<勝負師の誇り>である。
喉が、異常に渇いていた。
目が覚めて、テレビをつけた。
3:00を回っていたと思う。
幸運にも、松坂の初登板が映し出された。
だいぶ太いな、それが第一印象である。
日本と違い、メジャーは球数がきっちり管理されているので、生で見たのは10球程度。
本気じゃないな、それが第二印象。
まだまだこれからだろう。
チェンジアップが特に有効に見えた。
松坂は、年齢の割りに球種も豊富だし、こうした抜く球は有効だろう。
いずれにしろ、松坂と松井は、今年<ここ一番>で対戦する気がする。
松井の真価が、そこで問われるように思えてならない。
痛打しかない、そう思う。
池波正太郎先生のエッセイ「おおげさがきらい」を、今日の帰途読んでいた。
その中に、<牧野博士の声>という文章がある。
まだ氏が新国劇の脚本・演出をしていた頃の島田正吾について書いたものだ。
これを読んで、僕は不覚にも目頭が熱くなった。
島田正吾の舞台を観ていて良かったと思った。
人が生きるということの肝心は何なのだろう。
その答えが、このエッセイの中にあるように思う。
明日は、池波先生が生前よく通った料理屋に行く予定だ。
大女将は元気かな。
good timing!