力の違い。
修羅場をくぐり抜けてきた経験の差か。
優勝決定戦までもつれ込んだ秋場所千秋楽。
立会いの左上手。
少し左に回り込んでもいる。
実に考えた取り口だ。
場所前には後輩のところへ出稽古へ行く横綱。
責任の重みを誰よりも良く分かっているのだ。
壁は、限りなく高い。
厳かに君が代が流れる。
心なしか目が赤い。
その横顔は、まさに<誇り>そのものであった。
(付記)
ディープインパクトの神戸新聞杯。
参っちゃうね。
シックスセンスにヤシマソブリンの影を見たのは僕だけだろうか。
やってしまった・・。
そんな思いではなかったか。
肝心なときに引きが出てしまった。
<稀な勢い>の稀勢の里は、花道の奥に控えているときから気合乗り十分で、いかにも「やってやるぞ」という感じだった。
普通そうした気合は気負いとなって空回りするものなのだが、実力に上乗せしてくるあたり、この若者もただ者ではない。
万全の相撲で千代大海を押し出した朝青龍。
こういう展開になってくると凄まじいまでの集中力を繰り出してくる。
琴欧州にとっては明日の千代大海は比較的とりやすい相手ではないか。
一方横綱は栃東。
下から下からおっつけてくるあの低い押し相撲は難敵だろう。
つまりは、琴欧州の気持ち一つということか。
真面目さが裏目に出なければ良いが。
朝青龍対琴欧州の一戦。
あれが朝青龍の強さなのだ。
相撲というよりも、レスリングのような軽やかさ。
ああした俊敏な対応が5連覇を成さしめたといってもいい。
琴欧州は少しばかり気負いすぎたのではなかろうか。
これで星の差は1つ。
横綱の明日の相手は千代大海。
全く歯が立たない状況ではあるが、まさに首の皮一枚で地獄の淵から這い上がってきた大関。
リズムが良いだけに、明日はひょっとするかもしれないと期待したいが。
とにかく、気負わないことだ。
「神山さんのところまで追い上げようかと本当に悩んだ。」
グランドスラムを逸した吉岡のコメントだ。
吉岡-小野のオッズは4倍そこそこ。
それだけの信用を与えてもいい、競輪ファンは吉岡の出来を<絶好>と踏んだのだ。
そうしたファンの気持ちも分かっていただけに、吉岡は自力にこだわったという。
吉岡らしいし、そうした無骨さが吉岡の魅力でもあるのだ。
「競争に悔いはありません。」
後ろを固めた小野のコメントも清々しかった。
オールスターを勝てない吉岡。
グランプリを勝てない神山。
勝利の女神は気まぐれである。
神山の優勝を見て、「これで僕の役割は決まりましたね。」と言った後閑。
武田-神山-後閑か。
後閑よ。
神山に恩を感じるのは分からないでもないが、勝負に徹すること。
それも恩返しになるのではないかい?
この3連休ぶらっと東北へ旅に出ていた。
先週末も飲み、しかもこのところ放浪癖が出て、気がついたら路上で寝てしまっていることもあり、今回のオールスター競輪は全くレースが見られなかった。
先ほど帰宅し、スピードチャンネルで結果を見たところだ。
己のレースに徹した神山の優勝は分かる。
僕が解せないのは松岡の走りである。
確かに松岡は自力先行屋だけに、競りは得意ではない。
それでも金子の番手を宣言したのなら戦うべきだろう。
戦って負けたのであればまだいい。
僕には<差し出した>ように見えた。
そこが許せないのだ。
競輪は点ではない。
これから先も戦いは続いてゆくのだ。
今日のレース振りは後の戦いに確実に響くと思う。
もう秋場所が始まった。
月日は嵐のように過ぎ去っていく。
初日大本命の朝青龍が負けを喫し、ちょっと面白い展開ではないか。
それから前々から言おうと思っていたのだが。
北勝力。
その立会いは何だ。
しっかりと手を下ろし、ドンとぶつかれよ。
姑息さが体に染み込んじまう前にな。
三遊間に飛んだゴロ。
バウンドの少ない難しい当たり。
ショートストップの腕の見せ所だ。
D.ジーターはなんなく補球すると、ジャンピングスローでセカンドへ送球。
一塁ランナーのデイモンを刺した。
惚れ惚れするプレーである。
捕ってからの無駄のない動き。
刺してやるぞ、というチーターのような目。
刺されたデイモンがベンチに向かう途中、さすがだな、というようにジーターに目配せした。
一流の交差。
<美神>は、こうした瞬間に舞い降りるのだろう。
植木が決勝まで進むなら江戸川へ行こうと思ったのだが、グランドスラムは持ち越しとなったようだ。
そう簡単には達成できるものではないということなのだろう。
植木が消えたからレースが面白くなくなったかというとそうではなくて、実力者が顔をそろえている。
特に大減量をし、まるで幽鬼のような雰囲気を身にまとう西島の走りに注目したい。
狙った獲物は逃さない。
西島とはそういう男だ。
植木とは一味違う情念の強さを、確認したい。
久しぶりに野宿してしまった。
懐かしいね。
自宅へ戻る途中の公園のベンチで2度寝である。
気持ちいい。
つまりは、そういう人間なのだね。
わが選挙区の候補者、はじめてポスター見る。
いずれも人相悪し。→行かない、今回も。
柔道の山下とラシュワンの対談が行われたそうだ。
ロス五輪での決勝。
ラシュワンは、山下が痛めていた右足を攻撃しなかった。
コーチからは<右足攻め>を指示されたが、自分が首を横に振ったという。
山下は「ラシュワンさんの人柄」と、大いに称えている。
美談である。
ましてや20年以上も前の出来事だ。
しかし、その20年をもってしても、僕の心の中にはいまだに疑問符が消えずに残っている。
勝負師とは一体何なのか。
現役とは何であるか。
百歩譲って、勝敗はあくまで結果論、自分の柔道が出来ればそれでいい。
ラシュワンにとって、あの一戦が果たして自分の柔道であったのだろうか。
柔王を目の前にして、痛めている右足を攻めて勝つのではなく、あえてそこは攻めずに攻略して勝ちたい。
そう思った時点で、十分己に傲慢ではなかったか。
ただ、ラシュワンの人柄は十分に伝わってくる。
優しい人なのだろう。
カイロの町で、一緒に酒でも飲んでみたい人ではあるが。
(追憶)
ビオンディはどうしているのだろうか。