May 31, 2004

凡戦2つ

皐月賞の末脚を活かすのだったらあの位置取りはなかったのではないか。
皐月賞と同じく5頭で臨んだマイネル軍団の筆頭格がコスモバルクであれば、末の活きるハイペースを演出した後藤の騎乗は頷ける。しかし、それに乗っかったのが僚友ではなくて、別の有力馬だったのいうのはいただけない。
勝ちタイムが従来のダービーレコードを2秒も更新したとはいえ、こういった場合の手柄は半分はペースを作った馬のものじゃないかと思う。その意味では、破られても、なお、アイネスフウジンの記録は色褪せない。そもそも、平均勝ちタイムは年々向上しているし、14年も残った記録を称えるべきだろう。
寧ろ、コスモバルクの今後がどうなるのかが、ちょっと気になった。係数をどうこうしたって、中央競馬の重賞を勝っているコスモバルクがホッカイドウ競馬で走るためには一部のレースを除けば相当のハンデを背負わなければならないはずだ。そして、賞金面からしてもホッカイドウ競馬に出走するメリットはない。とすれば、ビッグレッドファームでの調教を行いながら、中央競馬に出走するためにホッカイドウ競馬所属という肩書がいるだけなのか、との穿った見方もできる。ただ、五十嵐騎手に拘っているところを見るとそれだけでもないのだろうが。

笹川賞はインコースから上瀧が逃げて久々のビッグ優勝。
準優勝戦は、濱野谷、山崎とインが差されて(それでも2着には残ったが)逃げたのは上瀧だけだったが、尼崎では、SG、G1のレベルではインの立ち遅れでもないと捲りきるのは難しいようだ。住之江もFKS止めたし、尼崎もSKSなど止めてしまったらいい。「鳴らなきゃ突っ込む」でスタートを揃えたらインコースが有利になるだけで面白くない。逃げられなければ差しというのではなあ。しかも、捲りに行きたい奴はキワのところで勝負するからフライングもなくなりはしないんだから、全くもって意味がない。競艇の華は捲りだと思うのだが・・・・・・。

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F1では、佐藤琢磨が予選2位からのスタートと、自己最高位をまたも更新した。終盤リタイヤしたとはいえ、もう、いつ表彰台に上っても不思議はない。一旦はシートを失ってよく頑張ったものと思う。と、同時に昔の中嶋に代表されるような日本でチャンピオンになって出て行くというスタイルでは、ちょっと遅いのかな、という思いも持った。

投稿者 yotaro : 01:22 AM | コメント (0)

May 30, 2004

脱帽。

夏を思わせる強烈な日差し、湿度。
この暑さにコスモバルクは屈したのか。
パドックを周回するコスモバルクを見ていて思ったことは、これは皐月を取りこぼしたことが命取りになるかもしれないということだった。
少々カリカリはしているが、気合乗りも悪くなく、全体の雰囲気は良いのだ。
ただ改めて見てみると、その胴詰まりの体型が府中の2400mに不安をよぎらせた。
そして何と言っても日本ダービーである。
あの名ジョッキー・野平の祐ちゃんもとれなかったタイトルだ。
そうした大レースを、府中をほとんど知らないといってよい五十嵐騎手が御しきれるのだろうか。
地方から殴り込みをかけてきた400万円の馬にサンデー産駒を蹴散らしてもらいたいというのは十分理解できるが、果たしてそんなにうまくいくものだろうか。
レースはマイネルマクロスが引っ張る流れ。
コスモバルクは道中3番手をキープするが、4F手前で先団を交わし先頭に立つ。
先頭に立ったとき、五十嵐騎手が後ろを振り返った。
やった。
僕は思った。
やはりダービーは魔物であったのだ。
後ろを振り返った五十嵐騎手の姿を見て、僕は彼にはダービーは少々荷が重かったのだと感じた。
アンカツのキングカメハメハと蛯名のハイアーゲームが並ぶ形で押し上げていく。
4Fでコスモバルクはスムーズな走りができていなかった。
2頭に交わされた瞬間。
「ま、待ってちょうだいな。」
そんな声が聞こえた気がした。
2頭のマッチレースかと思ったが、カメハメハにはまだまだ余裕があった。
ハイアーゲームが垂れたところを大外ハーツクライが突っ込んできた。
松田国厩舎の悲願達成と同時に、オークスに続いてのG1連覇。
こんなに事がうまく運んで恐ろしくはならないのだろうか。
レース前、馬場へ出て行く各馬の地下馬道の姿が映し出されたが、カメハメハの背中でアンカツはニコニコ笑っていた。
切った張ったの勝負の前にはこれくらいでなきゃな、まさにそんな感じなのだ。
ずべてが終わり、地下鉄の階段を下りながら、僕は胸ポケットの馬券を見た。
きれいな縦目である。
このまま消えてなくなりたい、そう思った。

投稿者 mustbeangel : 07:58 PM | コメント (0)

May 27, 2004

イチローの眼

ちょっと機を逸した感もあるが、やはりイチローの2000本安打に触れないわけにはいくまい。
試合数、年齢とも日本のプロ野球選手史上最少ということは、今更驚くには当たらない。
私の印象に残ったのは、達成後のインタビューに答えての次の言葉だ。

-今からまだ技術的に伸びると思うか。
 「それはない。自分の形ができてしまってからも、技術が目に見えて上がっていくというのは僕はあり得ないと思う。仮にそこで飛躍的に技術が伸びたとしたら、今までは何をやってきたのかと。今自分がうまくなっているとは全く思わない。もっとうまくなりたいけど、残念ながら…。ただ、ここまで自分を高めることはできたと思っている」

この客観的に己をみつめることができる眼こそがイチローの凄さであろうと私は思う。
この言葉を見て思い出したのが、衣笠祥雄の引退のときの言葉である。正確ではないかもしれないが「これ以上うまくなれないと思い引退を決めた」という趣旨のことを言ったと記憶している。2500本安打、500本塁打の衣笠は成績を見れば一流と呼ぶに躊躇するものではないが、私はこの選手が好きではなかった。それは、当時の連続試合出場記録を作るために、先発出場するものの1回打席が回ると引っ込む、というのを繰り返す晩年の姿を見たからだ。記録のためにチームを犠牲にするというのは野球本来の姿ではなかろう。もちろん、広島といういわば不人気チームの興行上の理由もあったかもしれない。それでも、スポーツ人としての誇りがあれば、そんな起用に黙って従う道理はないだろうと思った。そして、引退のときの「これ以上……」という科白で完全に嫌気がさしてしまったのだ。
オリックス入団時にイチローは12年間で2000安打を達成するというレポートを書いたそうだ。普通ならば、高校を出たばかりでレギュラーも取っていない新人がよくも大きなことを言うわ、とあきれるところであるが、現実と照らせば、イチローの目の確かさに唸るしかない。

投稿者 yotaro : 10:31 PM | コメント (0)

May 24, 2004

酔い。

中途半端であった。
ギャンブルをやっている人間であればピンとくると思うが、馬券なりを買っているそばから、ああ、これは外れてるな、そう思うことがあるはずである。
買っているそばから自分の馬券なりを信用できていないわけだから、これは始末が悪い。
でも買ってしまうのである。
その何が悪いのだ。
開き直るわけではないが、そうした金の使い方が僕は好きだ。
洗濯機でもない。
デジカメでもない。
車でもない。
何やら目の前の構築物の中で生きている人間は何とせせこましいものかと思う。
酔っ払った。
もうこの辺で終わりとする。
自分を含めて、つまらなすぎるのではないか。

投稿者 mustbeangel : 10:52 PM | コメント (0)

刷新。

終わってみれば、朝青龍の3連覇であった。
本割ですんなり決められなかった時点で、北勝力の優勝の目は限りなく少なくなった。
それにしても、朝青龍のここ数日間の気迫たるや凄まじいものがあった。
余程旭天鵬戦での負けが悔しかったのだろう。
平静を装おうとしても、優勝決定戦へ向かう北勝力の表情は必要以上に強張っていた。
一方の横綱は気迫の塊。
汚名返上だけに集中していた。
二人の表情を見ていて、これはもう北勝力には勝ち目はないと思った。
23歳で7回目の優勝。
場所を重ねるごとに、朝青龍には威厳のようなものが備わってきた。
近寄りがたさすら漂ってきた。
今場所を見て、現大関陣には朝青龍の牙城を崩すことは不可能であることが良く分かった。
覇気のない相撲には<老醜>すら感じられた。
北の湖理事長は常日頃から、相撲人気の復権には「取り組みの充実のみ。」と言っている。
大関陣の相撲がその弊害の一番とは、何とも情けない話である。

投稿者 mustbeangel : 12:39 AM | コメント (0)

May 22, 2004

べっぴんの鯛

インターネットとは便利なものだ。
最近は、本を買うのにもネットで購入している。
「べっぴんの鯛」を買った。
その中に、「ある年齢を過ぎたら、あくせくする時間をなるたけ減らして、一見何も役に立たぬことをしてみるのもいいのではと考える。」とある。
これは僕もずっと考えていることである。
「ある年齢」「一見」と細かく見たらいろいろあるのだろうが、僕もそういう段階にきているのではないか。
「俺が進んでやるわけにもいかないだろ。今日は飲んだけどな。」
Tさんの意外な言葉が返ってきた。
さあやるぞ、お構いなしに皆をけしかけていると思っていた。
時代遅れの人間かもしれないが、僕は仕事は<目の前のもの>だけではないと思っている。
むしろ、時間外のそうした時にアイデアが生まれるのではないか。
Tさんは、僕の友人が「あの人はなかなかだね。」と言っていた人だ。
いろいろ気を使っているのだな、そう思った。
「やりましょうよ。」
友人の分も含めて、今度酒を持っていって飲もうと思っている。

投稿者 mustbeangel : 07:29 AM | コメント (0)

May 17, 2004

来たな。

来たな。
そんな思いだ。
宇都宮記念決勝。
武田豊樹の真価が問われる一戦となる。
相手は先行日本一の村上に、小嶋、石丸。
村上と武田の戦いを一度見てみたいと思っていたが、思いのほか早くその時が訪れた。
ラインは3分戦。
村上には大井、会田が、小嶋には山口富、石丸は単騎で切れ目から、そして武田には栃茨で須田雄一、後ろに渡邉晴という並びである。
小嶋、石丸は捲りに構えるだろうから、先行は村上か武田のどちらかでまず間違いあるまい。
武田は記念初めての決勝進出。
ここは何としてでも地元須田を引き出しにかかる。
村上は捲りに構えても良いが、あの負けん気の強い村上がすんなり引くかどうか。
ここは武田を是が非でも潰しにかかると見る。
そうなれば小嶋の捲りごろだ。
小嶋頭と行きたいところだが、なかなかに鋭い足を見せている山口富の差し目で勝負したい。
山口=小嶋に、単騎の石丸の捲り、それに村上、武田ラインの3番手、会田、渡邉を押さえる。
武田が村上、小嶋相手にどんな競走を見せるのか。
仕事などしている場合ではないな。

投稿者 mustbeangel : 10:50 PM | コメント (0)

May 16, 2004

木鶏

「イマダ モツケイタリエズ フタバ」
昭和14年の春場所4日目に安芸ノ海に敗れて70連勝ならずの日、双葉山が友人に打った電報である。
これは、荘子に出てくる故事で、
紀省子、王ノ為ニ闘鶏ヲ養ウ。十日ニシテ而シテ問ウ。「鶏、巳キカ」ト。
曰く「未ダシ。方ニ虚驕ニシテ気ヲ恃ム」ト。
十日ニシテ又問ウ。曰く「未ダシ、猶、疾視シテ而シテ気ヲ盛ニス」ト。
十日ニシテ又問ウ。曰く「幾シ。鶏、鳴クモノアリトイエドモ、己ニ変ズルコトナシ。之ヲ望ムニ木鶏ニ似タリ。
其ノ徳全シ。異鶏、敢テ応ズルモノ無ク、反ッテ去ラム」ト。
(昔、紀省子という闘鶏を飼育する名人が王のために一羽のすぐれた鶏を育てていた。
十日ばかりして「もう、ぼつぼつどうかね」と催促した。すると、紀省子は「まだ、いけません。ちょうど、空元気の最中です」と断った。
また十日ばかりして王が催促すると、「まだ、相手を見ると興奮するからいけません」
さらに十日、待ちあぐねた王が「もういいだろう」というと「まだだめです、相手にたいして、何こやつ!というように嵩にかかるところがあります」
それから、十日すっかりしびれをきらした王に紀省子がやっとOKを出した。「ぼつぼつ宜しいでしょう。もうどんな相手が挑戦してきても、いっこうに平気でございます。多分、いかなる鶏が現れてきても、応戦せずに皆、退散することでしょう」)

平成の連勝記録を作っていた朝青龍は35連勝で連勝が止まった後、高見盛を圧倒。取組中に痛めた腰は全治1週間とのことだが、本人が出ると言ってるのだから無様な相撲はとらないだろう。

「木鶏たり得ず」の時の双葉山は26歳。その齢にして老荘思想を実践しようとしていたというのもすごいが、23歳の朝青龍には、まだ早いように思う。

横綱は「品格、力量が抜群である」のだそうだが、朝青龍が闘志を剥き出しにするのは、横綱昇進以前からのことだ。協会も横審もそれを認めて横綱に推挙したのだから、あまりに目に余るときはともかく多少のことに目くじらをたてている場合でもあるまい。
冒頭の「木鶏」の話で言えば相手を見下して嵩にかかっているのが今の朝青龍だが、5年くらい経って、体力の衰えが見えてきたときに、木鶏の朝青龍が見られるのかどうか。もし見られるのであれば、凄い力士になるぞ、と思うのである。

#個人的には身体の小さい朝青龍が永く続けるのは大変だと思うけれど。

投稿者 yotaro : 05:12 PM | コメント (0)

May 15, 2004

TABI.

熊谷守一の展覧会を見てきた。
いや、思い切って行って良かった。
思い切って?
静岡まで日帰りで行ってきた。
金が全くないので、交通費はすべてカードである。
見終わった後は、1年前記念競輪の帰りに寄った「K」という店へ行く。
テーブルの上に、守一が97歳のときに書いた三毛猫の水墨画のマグネットを置き、それを眺めながら芋焼酎を飲む。
ここはなかなか洒落ていて、水割りを頼むと、水は陶器の器に、焼酎は赤、青の切子のグラスに入って別々に出てくるのである。
お通しには飯蛸のマリネが出てきたりして、酒飲みの心をくすぐってくる。
酔いながら、日々の憂さをどうすれば振り払えるのか、思いをめぐらした。
何物にも囚われない。
つまりは、そういうことなのだろう。

投稿者 mustbeangel : 10:38 PM | コメント (0)

May 10, 2004

「駄目ですよ・・。」

酔い心地で家に戻ってみると、1通の葉書がポストにあった。
昔同じ職場で働き、いろいろと世話になった人からだ。
彼は僕より年下であるが、仕事の段取り、人柄、アフターファイブの飲みの姿勢まで、何一つかなうものはなく、ただひたすらにお世話になった青年だ。
葉書に目を通す。
10年働いた職場を辞し、弁護士を目指すため、大学院に入学したとのこと。
僕がまだ20代の頃。
今の職場に勤めてはいたが、自分はいつか何者かになれる、そう信じて疑わなかった時がある。
しかしそれは男であれば誰でも思うことで、そうした才能もないばかりか、目の前の仕事すら満足に遂行できない自分に気づくまでそう時間はかからなかった。
30を過ぎたらそれこそなし崩しで、どうしようもない自分をごまかすために、酒を飲むしかなくなった。
僕と違い、彼は結婚もし、子供もいる身だ。
そうした状況で打って出た。
それが素晴らしいし、少し憎らしくもある。
久しぶりに、清々しい思いがしている。
きっと彼なら目標を達成するものと思う。
「駄目ですよ、こんなところで寝ていちゃ」
赤坂の街角で、彼にそう言われたことを思い出した。
その言葉が、今強烈に胸に響いている。

投稿者 mustbeangel : 10:23 PM | コメント (0)

May 09, 2004

1本のヒット。

スポーツ紙に載った1枚の写真を見ている。
昨日アテネ五輪予選でイタリアを破った日本女子バレーの面々を撮った写真だ。
16番と14番が並んで写っている。
その二人の表情が、今の立場を如実に物語っている。
16番の栗原は、それなりの活躍ができ、チームも勝って、安堵の表情だ。
一方、出場機会のなかった大山は、やはり暗い表情をしている。
今大会の前の合宿で、大山が柳本監督からこっぴどく怒られている光景をテレビで見た。
「邪魔や、出て行け!」
大山はすっかり萎縮してしまい、レシーブ練習の輪の中に入っていくことができない。
今日のタイ戦でも大山は出場機会がなく、完全に栗原に水をあけられた形となってしまっている。
苦悩の日々は続くのだろう。
一流の打者でもスランプに陥ることもある。
そうした打者にとっての何よりの薬は、1本のヒットであろう。
大山にもその1本を決める機会が与えられれば良いのだが。
僕も欲しい。
その1本が。
ただ、手持ち2000円じゃなあ・・。

投稿者 mustbeangel : 09:25 PM | コメント (0)

May 08, 2004

集大成。

「コートに立ったら、もう戦うしかないじゃないですか。」
女子バレー全日本主将・吉原知子がそう語っていた。
息の長い選手である。
自身2度のオリンピックを経験し、アテネ五輪出場権をかけた今回の大会は、「バレー人生のすべてをかけて・・」と密やかな闘志を持って臨む。
アップになったその表情を見ていて、いい顔をしているなと思った。
ヤンキースの松井に通ずるものがある。
それは<一途な思い>なのではないか。
その証拠に、現役を引退し、思い込める対象を失って解説者になっている人間たちの何と醜いことか。
今大会は同じセンターの若手・大友の成長で、ひょっとするとWCの時より出番は少ないかもしれないが、そこは百戦錬磨。
やるべきことはわかっているはず。
若さだけの勢いで勝てるほどゲームは甘くない。
34歳の集大成を、じっくり見ることにしたい。

投稿者 mustbeangel : 03:06 PM | コメント (0)

May 03, 2004

情念の交錯。~美しき男たち~

いや驚いた。
ラピスタ新橋が満員で入れないとは思いもしなかった。
そういうわけで、今日はじっと家で観戦することになってしまった。
湘南ダービー決勝。
並びは昨日の原稿の段階とはちょっと違い、渡辺が村上の番手を宣言し、小野との競り、高木は吉岡の後ろということだった。
まさに神山、吉岡vs村上という新旧のスター対決である。
それにしても小野はさすがに強い。
渡辺も頑張ったが、小野を競り落とすまではいかなかった。
ひょっとすると、神山が村上の番手にも切り込むのではと思ったが、3日間自力を出せなかったことが最後には響いた格好だ。
吉岡は地元のエース高木を背負っているだけに早めに巻き返しに出た。
村上の番手が小野でなかったらひょっとすると何とかなったかもしれないが、3Fで強烈な張りを食らって万事休す。
小野のマーク屋としての覚悟を見た思いがした。
伊東温泉競輪の決勝のようになり、村上がマイペースで逃げ切った。
勝ち上がりにかけて徐々に体調、レース振りを盛り上げてくるのは、さすがに超一流である。
いくらGWとはいえ、会員制のラピスタが満員になるほど集客できたのは、久しぶりの横綱対決見たさ故だろう。
まずは、前日から決めていたという準決勝での吉岡の男気先行を見ることができただけでも十分な収穫であった。
ゴール後の周回。
村上は小野の背中をポンポンとたたき、小野は村上の腕を高々と上げた。
競輪は情念である、それを改めて理解した光景であった。

投稿者 mustbeangel : 08:08 PM | コメント (0)

May 02, 2004

軍配。

平塚競輪3日目に参戦した。
風が思いのほか冷たく、東海道線快速アクティーの車内では、革のコートを着込んでいる女子も見える。
「・・それでさあ、2500円しかないわけ。これで何を買うかなんだけどさ。・・4頭いるんだよ。・・でもお前にはもう聞かない。お前はさ、チューニーとかさ、そんな名前が好きなんだろ。」
「私これがいいなあ。名前がいい。ロブロイ・・。」
独りよがりの男とどう考えてもその独りよがりについていけない(でも他にいないからついていく)女のカップルが僕の隣でそんなことをしきりにしゃべっている。
どうやら熱海にでも行くようだ。
たった一人平塚へ向かっている境遇からしてみれば、こういう光景にこそ憧れを抱かねばならないのだろうが、どう考えてみても僕には厄介ごとにしか思えない。
それに男の言動から、その資金2500円で渾身の勝負をするのだという気迫が感じられない。
なんだ、甘ちゃんじゃないか。
長くなってしまった。
神山3連勝。
村上渾身の先行逃げ切り。
そして吉岡のジャン先行、1着。
なんとも興味深い決勝のメンバーとなった。
東西の横綱といわれた神山、吉岡。
それに先行日本一の村上、その番手に小野が付く。
新旧という表現がいいかどうかは別として、明日の決勝は、村上の先行を神山、吉岡が捲れるかどうか、そこに焦点が絞られた。
神山は3日間長塚の引き出しを利用した。
僕にはそれがどうにも気にかかる。
ここは吉岡の完全復調で勝負したい。
神山の捲りを小野がブロックすれば、長い距離を踏めない小野には村上を捕らえ切るのは難しく、遅めに外目を踏み込んできた吉岡が、息の長い地脚で1/2輪村上を捕らえ切るものと思う。
結局明日も参戦することになりそうだ。

投稿者 mustbeangel : 11:13 PM | コメント (0)

May 01, 2004

厄介。

今スカパーの時代劇専門チャンネルで「剣客商売」を見ているのだが、これは素晴らしい。
僕は池波小説3大シリーズの中でもこの「剣客商売」が一番好きなのだが、よく描かれていると思う。
特に女優陣、おはる役の小林綾子、佐々木三冬役の寺島しのぶがいい。
映像が何より美しい。
なぜに打ち切りとなってしまったのか、首をひねるばかりだ。
昨日明日の平塚競輪の打ち合わせで先輩のところへ行ったのだが、「同じメンバーでも次は同じ結果にならないからね。」と先輩は言った。
なるほどそのとおりで、今日村上が勝ったかと思えば、次は小野が勝つ。
そこに競輪の推理の面白さがあるのだが、確かに難しい。
人の情念というものは厄介なものである。
でもその厄介が快感なんだよな。
とにかく明日だ。
遠足に行く前の子供の気分である。

投稿者 mustbeangel : 08:55 AM | コメント (0)