若ノ鵬は大麻を常習的に吸引しており逮捕もされた完全なクロ、露鵬と白露山は逮捕はされていないし、物証もない。しかし、若ノ鵬と親しく、尿検査でも陽性なら状況証拠的にはクロだろう。
そこで、それでも「弟子を信じる」、「秋場所に出場させる」としている北の湖理事長が糾弾されているわけだが、彼に限らず力士になる人間のほとんどは中学を出てから角界以外のことをほとんど知らずに生きてきているわけである。もちろん、女性と付き合ったり、ギャンブルをやってみたり、といったことはあるだろうが、基本的に閉じた世界の中の人達である。
その中で、「師匠と弟子は親子も同じだ」といった旧い考えをもとに行動してもやむを得ないのではないだろうか。それでは財団法人の理事長としての資質に欠けるという意見ももっともではあるが、「伝統芸能」的な相撲の世界で、親子同然の相撲部屋、それを束ねる協会のトップに相撲界での実績と人望で選ばれた人間に相撲以外の問題の解決能力を問うのはちょっと酷だと思う。
もちろん、度を超した「かわいがり」はまずいし、薬物使用もまずい。しかし、こうした問題への法的な対応で失策するのは北の湖本人よりもブレーンこそが問題ではないかと思う。そのブレーンも北の湖が任命したということであれば、その任命責任は決して軽くはないだろうが。